接待ゴルファーの余計な一声にうんざりしたマナーの話
先日クラブのコンペに参加した時の話です。いつものゴルフ仲間の取引先の人と同組になりました。彼は若いのに、ヘッドカバー拾ってくれたり、周囲によく気を遣ういい男なのですが、残念なのが、毎ショットごとの無神経な掛け声と余計な一言です。ミスして力なくスライスするヘボ球打っても、引っ掛けて深いラフに入っても、毎回九官鳥のように大きな声で「ナイショー！」って言うんです。彼とは今回で２度目のラウンドで、初めてラウンドした時にも少し気になってはいたのですが、今回は僕自身が絶不調だった事から、特に気になってしまい、最終的には不愉快な思いで帰ることになりました。
その日は、ホームコースで最高のお天気に恵まれ、朝から気持ちよくスタートしたのですが、その日初導入した２番アイアン型ユーティリティーでトップ気味の低く弱々しい球を打った直後の「ナイショー！！」から、つまらないラウンドが始まりました。内心「ナイスじゃないだろ！！」と思ったものの、悪意はないのだから・・・と、気を取り直して次ホールへ進みます。そのあとも、全然いい球出ずにヘボ球なのですが、毎回「ナイショー！！」（笑）さすがにOB打ったところではいいませんが、多分、彼の中では空振りとOB以外はすべてナイショーなんですね（笑）、ま、いいかって悟りを開いて、見ざる言わざる聞かざるを決め込みますが・・・。スコアは悲惨でして（←これは僕のゴルフが悪い）その日はショット、アプローチ、パットすべてがかみ合わず、ホールアウト時に「ダボです」と申告すると、彼、元気に「ナイスダボ！」って、あのねえ～(; ･`д･´)
僕だけに言っているのではなく、みんなにそう言うのです。ゴルフ仲間（彼の取引先）も、言われて「ダボでナイスかねえ～」とぼやいても、彼は聞こえておらず、その後もずっと九官鳥です（笑）。彼120前後のスコアですが、時々ドライバーが当たると、目をみはるような球を打ちます、そんなとき同伴の僕はわざと大声で「ナイショ～～～！！」って言います（笑）ここで言うんだよって皮肉込めて・・・でも、彼には伝わらず、素直に大喜びします(;^ω^)
その後、僕のひどいミスショットのあとの「ナイショー！」にムカついて「今のはナイショーやないっしょ～」って親父ギャグで切り返しても、彼には伝わらず(;^ω^)ゴルフがうまくいかないのを彼のせいにしてはいけませんが、明らかに不愉快なラウンドになってきました。
ミスショットへの「ナイショー！」と、意味不明の「ナイスダボ！」だけならまだしも、うけ狙いの余計な一言は完全にNGです。打ち上げミドルの２打目、残り130ヤードくらいの砲台グリーン、僕の２打目は少しダフって左に引っ掛け、100ヤードくらい飛んで左のラフへ、また悪いことにカート道へ転んでしまい、あらららららら・・・半分くらい帰ってきてしまいました。で、凹んでいる僕に向かって、「バックスピンかかりすぎましたね～」って笑顔の彼。不愉快メーターは一気に跳ね上がり(-ω-)/
締めは最終ロングホールの第３打目、皆残り100ヤードくらい打ち下ろしから誰が一番寄せられるかな？みたいな場面でした。残念なことに僕のボールは少し左足上がりの悪いライで、案の定左に引っ掛け、木を越え倉庫の屋根に落ち、「バーン」って大きな音がしました。(ﾉ∀`)ｱﾁｬｰな僕に対して、「最後に大花火打ち上げましたね」って楽しそうな彼。不愉快メーターMAX100％！！よっぽど、「ちょっと失礼だよ！！」って注意しようと思ったのですが、大人げないのでぐっと飲み込みました。（←体に悪っ）
彼に悪意は無く、とにかくナイスナイスで同伴者を気分よく楽しませて、という接待ゴルフ感覚でゴルフをしているのでしょう。「部長～ナイショ～！」のアレです。人間性は良く、気配り出来る人なのに残念です。ただ僕が取引先の部長なら、次から発注を見送ります（笑）冗談はさておき、本当に気難しい取引先だったら、「二度と出入りするな！！」って叱られても仕方がない彼の発言の数々。いくらゴルフが下手で、130叩く人でも、ダボでは喜びませんし、自分が打った明らかなミスショットを称賛されて喜ぶこともありません。たまに出る80点のドライバーショットに「ナイショー！」と、１ラウンドに１～２回あるかないかのパーの時こそ、「ナイスパー！！」でいいと思います。彼は多分そこがわかっていないと思うので、誰かがそこを注意してあげればいいと思います・・・彼の今後の仕事の為に（笑）。
「人のふり見て我がふり直せ」です。かくいう僕も、かつて適当な「ナイショー」で人を不愉快にさせたことがあります。飛ばし屋の同伴者が打った会心の一打に思わず「ナイショー！」って言ってしまったのですが、そのあと風に流された球はOBになってしまい・・・「OBですよ！！」ってムッとされました。それ以降、いい当たりでも、ボールがちゃんといいところに着弾するまでは、言わないように気を付けています。気心知れた高校時代の親友とショートコースであそぶときは、ちょろすれば「ナイスちょっと」なんてお互い悪ふざけしますが、親しき中にも礼儀ありですよね。
紳士のスポーツと言われるゴルフです、無神経な一言が人を傷つけ、あるいはその優しい声掛けが傷ついた人の心をいやすものです。かつて、日本アマを６回制して「プロより強い」と言われた伝説のゴルファー 中部銀次郎氏の格言「プレー中は余計なことは言わない・しない・考えない」（日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ 2020特別編集号」から一部引用）
以上、つまらない愚痴投稿に最後までお付き合いいただき有難うございました。