昨日のヤフーニュース記事をみて、7回も退職・転職をしてきた僕には「退職代行業者が
大忙し」を、よく理解できました。退職には相当なエネルギーが必要だからです。
・退職や転職に抵抗が少なくなった昨今。「やめたい」はネガティブな「逃げ」では
なく、次へのポジティブな「攻め」の第一歩。退職代行は時代のニーズに合っている。
・退職には相当なエネルギーが必要。職場の上司や同僚から引き留められたり、
制服など貸与品の返却など、やっかいな事を代行してくれる。
・正社員で2万円、アルバイトで約1万円など、精神的にも肉体的にも消耗する
「退職手続き」の割には安価である。(代行サービスによって異なります)
ただ、この記事はけして「退職を勧める」ものではありませんので、ご注意ください。
転職・退職にはリスクがあります。いまよりはるかに条件がいい転職先につく可能性も
ありますが、さらに厳しい状況になる可能性もあります。
僕が社会人になった今から40年近く前は、終身雇用と年功序列がセットになっていました。
「ひとつの職場で真面目に働いて」さえいれば、言葉は悪いですが、能力のあるなしに
係わらず、ある程度のポストを与えられ、「悪いことをせずに勤めあげたら」退職金も
もらえ、老後は年金とあわせてゆとりある生活ができる。とされていて、実際、僕の親も、
その同世代も恩恵を享受しています。
大企業とタッグを組んだ政府の政策によって、いわゆる貧富の格差は大きく広がり
ました。嫌いな言葉ですが、「勝ち組・負け組」「正規・非正規」の差は歴然となり、
欧米式の?「能力主義」もあいまって、「できる社員」はどんどん先輩、上司を追い抜き
昇進する一方、「できない社員」はどんどん窓際に追いやられ、窓際で「重要な仕事」も
与えられないならまだしも、人の嫌がる仕事ばかりを押しつけられ、「自ら辞めたく」
させられる・・・嫌な世の中になったものです。
大企業では10連休もあった今年のGW、疲れ切った「企業戦士」(古っ)が、都市部
から地方に帰り、実家で家族と触れ合い、旧友と酒を酌み交わして近況を語り合った時、
ふと、「俺このままでいいのだろうか?」と感じたり
地方で生き生きと働いている友人を見て、「都会で消耗し続ける」事に嫌気がさして来た頃、
都会でまた現実に直面したとき、「やめたい」という思いが強くなり、衝動的に「やめた」
と決断したとき。
次に考えるのが、「退職」という大仕事です。
・働きながら、有給休暇などを使って次の仕事を決める活動が必要
・直属の上司に「退職願い」を出す
・引き留められたら、事情を説明して「受理」してもらう
・あなたが辞めることで仕事量が増える同僚からの引き留めにあう
・年功序列・終身雇用世代の親に反対され、説得する。
・「明日から行かない」という訳にはいかず、何度も総務で手続きがある。
僕の場合も、会社の倒産など、会社都合の退職も2回ありましたが、5回は自己都合
だったので、上記のようなしんどい事で、退職のたびに相当消耗してきました。
もし、退職代行サービスを知っていたら、何度かは利用したと思います。
苦もなく、「渡りに船」で渡り歩いた事もありましたが、引き留められ引き継ぎに
気を遣って疲れた退職もありました。
私は、あなたを知りませんから、あくまでも「一般論」として書いています。
あなたが「辞めたい」といっている会社、地位、収入によっては、そんないい仕事
「辞めるなんてとんでもない」のかもしれませんし、そんなブラック「すぐに辞めなさいよ」
なのかもしれません。
特に、公務員のように一度やめたら取り返しのつかない職場もありますし、よくよく
考えて決断しなくてはいけません。しかし、いわゆるブラック企業に勤めていて
「社畜」になっているのであれば、転職を考えましょう。
今は、ネットで検索すればいくらでも「転職サイト」があり、その多くが無料で親身に
なって「あなたのキャリア」にふさわしい職場を紹介してくれるのですから、まずは
「無料登録」してみましょう。無料登録というと、胡散臭い感じもしますが心配無用です。
そのカラクリは、人材を欲しい企業は、月々20万円などを払ったり、あるいは、希望の
人材を紹介し入社した場合に成功報酬として、その社員の年収の半分を転職エージェントに
支払うシステムがあるから、「あなた」には費用がかからないのです。
そこで、十分いけると思った転職先が決まれば、前述のやっかいな「退職の手順」を
踏まなくてはいけません。そこで、「退職代行サービス」を検討したらいいと思います。
安いとは言っても多少の費用はかかります。
(ニュースで紹介されている会社では、アルバイトで約1万円、正社員で約2万円程度)
とはいえ、自分でやる事は自分でしなくてはいけません。たとえば「親の反対」まで
代行してくれる会社は無いはずですが、対会社の法的な手続きや、貸与品の返却、
総務的な手続きなど、何度も会社に行って同僚や上司に色眼鏡で見られなくてすみます。
このような煩わしさから逃れられる便利なサービスですが、「後ろ足で砂をかける」
ような辞め方はしないほうが賢明です。特に地方では、どこでどう人がつながって後に
世話になるかもしれませんし、捨て台詞でも吐いて辞めようものなら、尾ひれがついて
「あなたの悪口」を言われ、さらに尾ひれがついて広まることでしょう。
仮に嫌だった上司や、同僚に対しても、「お世話になりました」と、ちゃんと挨拶は
しましょう。あなたの新しい未来を切り開くのはあなた自身です。嫌な印象を残さず
「飛ぶ鳥跡を濁さず」です。
【まとめ】
・退職を勧めるものではない。今の自分、仕事の価値をよく考えること。
・転職エージェントに無料登録して相談する。
・転職先が決まったら、引き継ぎ、・挨拶など、会社に礼をつくす。
・煩わしい退職手続きは退職代行サービスに任せる方法もある。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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