こんにちは、ベストスコア82、HC22のアベレージゴルファー セトギワです。この記事では、もう少しで100が切れそうで、なかなか100が切れないアベレージのご同輩に向けて、僕が実践している長いクラブをなるべく持たないコースマネジメントを紹介します。
・3W(スプーン)は、アベレージゴルファーにはとても難しいクラブ。
・ヘッドスピード40程度では芝の上からは十分な高さ(飛距離)が出ない。
・下手に当たるとOBなど大けがしやすい。
470ヤードパー5のロングホール、ヘッドスピードは40前後のアベレージ(自分を含む)を想定してシュミレーションしています。1打目ドライバーはまずまずのショットで、フェアウェイ真ん中に転がり220ヤード程度飛びました。
セカンドは最高のライからピンまで残り250ヤード。左手前にはバンカーがありますが、右は花道があり、スプーンで最高のショットを打てれば、200ヤード程度飛んで、花道から50ヤードのアプローチであわよくば寄せワンのバーディーが取れそうだ。
ちょっとまて
2打目、少しでもグリーンに近づけてやれと力んだショットは、振り遅れて体が開き、フェースが返る前にインパクト、プッシュスライスで右OB。同じ場所から2打加算。
4打目。クラブを変えればいいものを、カートまで歩くのがおっくうで、再度スプーンでフルショット、トップ気味ではあるが、まずまずの当りで180ヤード先のフェアウェイへゴロゴロと転がる。(ほっ)
5打目、ピンまで70ヤードを56度のウェッジで少しダフリながらもピン手前10メートルにオン。
6打目、登りのスライスラインを読み切るが、わずかにそれて、7打目タップインのダブルボギー。距離のあるパットでしたが、3パットのトリプルは免れました。あるあるのパターンですよね。
何が間違いだったのでしょう。
まず、セカンド残り250ヤードからのクラブ選択、アマチュアには難しい3番ウッド(以下:スプーン)を何も考えずに持ったこと。ティーアップできるティーショットならまだしも、芝の上からスプーンを打つのは非常に困難です。長く、芯でとらえにくく、慣性モーメントは大きいので、わずかでも開いたり閉じたりすると、曲げて大怪我しがちです。
ロフト角15度くらいのスプーンは、ヘッドスピードが42程度以上ないと球が上がりませんから、それ以下のアマチュアはロフト角18度くらいの5番ウッド(以下:クリーク)のほうが球も上がりやすく、シャフトも短いためミート率も高くなり、平均飛距離は高くなります。
練習場のマットの上からでさえ10球中2回くらいしかちゃんと当たらないのですから、コースで打てるわけがありません。そんなわけで、そもそもヘッドスピード40前後のアマチュアでは球が上がりませんから、スプーンを抜いて5W(クリーク)か、ロフト角20度前後のユーティリティーを入れるセッティングをお勧めします。僕も基本、フェアウェイウッドはクリーク1本のセッティングです。
でも、みんな残り200~250ヤードのセカンドで何故かスプーン持っちゃう(笑) フェース面に打球痕が付くほど練習しているプロが、トーナメント中継で見せるスプーンでグリーンエッジまで飛ばす、あるいは2オンさせる姿をイメージしているのか・・・
無理しちゃダメだよ
ゴルフは確率のゲームです。前述した、練習場でスプーンがちゃんと当たる確率は2割でした。じゃあ、9番アイアンは?10球中、7~8回、8割はちゃんと当たります。残り250ヤードを2で割ったら、125ヤード。
9番アイアンの飛距離は大体120~130ヤードとすれば、セカンドショットから2回でグリーンに乗る、つまりパーオンする確率は80%×2回(0.8×0.8×100=64%)約60%の成功確率という計算になります。
一方、スプーンでちゃんと当たる確率は2割程度。良くてトップゴロゴロで180ヤード、もしくは曲がって林かラフ。悪ければOB。9番を2回だと、6割の確率でグリーンに乗りますが、スプーンの1回目は大抵ミスしますから、その先は行った先次第となり、そこから1回(つまりセカンドから2回)で乗る確率は4割?くらい? ボギーかダブルボギーが関の山でしょう。
また、同じクラブで2回同じショットをするという事は、成功の可能性も高くなります。1打目が練習になりますから。
これは極端なマネジメント例ですが、みなさん自分の得意な距離というのがありますよね、その得意距離を残すコースマネジメントが出来るようになると、スコアはぐっと良くなるはずです。
僕の場合、5Uで170ヤード、9番アイアンで130ヤード、58度のウェッジで80ヤードという距離が得意で基準になっています。130ヤードから下は、大体10ヤード刻みで58度の80ヤードまでフルショットの距離が打てるセッティングにしていますから、セカンドを80~130ヤードの範囲の距離を残せばパーオンの確率はかなり高まり、実際結果も出ています。
スカイベイ6番、エッジまで280ヤード、左ドッグレッグ、やや打ち上げで距離の短いパー4、同伴者の多くがドライバーで打った結果、右に曲げて苦労しています。左はOBゾーンがせり出し、右は斜面なので、右に逃げがちで、右のつま先上がり急斜面や深いラフに入れて大体ボギーかダボです。ドライバーでナイスショットすれば、もうピンまで40~60ヤードですが、中途半端な距離のアプローチが残り、寄らず入らずのボギーとか(/・ω・)/
僕はバックであれレギュラーであれ、3Uでティーショットを打ちます。普通に打てば180~190ヤードですから、ピン位置がどこであれ、残り距離は100~120ヤードくらい、パーオンの可能性は高くなり、パーセーブ率の高いホールです。
以前ドライバーやスプーンを持って大怪我していた経験が、そういったマネジメントをさせています。
とにかく少しでも前に前にという気持ち(考え方)が、常に長いクラブを持たせ、力んだ結果、ミスショットの可能性が高まるのです。
ティーインググラウンドで、あるいはセカンド地点に来て、残り距離を把握した時、どう考えるかでスコアは大きく変わります。バンカー越え、キャリー200ヤードでグリーンオンという局面で、長いのを持って大怪我する可能性が60%なら、100ヤードをピッチング2回打って乗る確率は60%ではないですか?
長いクラブで飛んで曲がればOBの危険もありますし、弾道が低いので、手前バンカーのアゴに刺さってダボ以上確定となりがちです。
こういったコースマネジメントの考え方次第で、あと一歩のところで100を切れない人も、今のままの技術で切れるかもしれません。100切るには特別な技術はいりません。「ボギーオンでよし」という堅実なプレーに徹して、時々来るパーオン時は確実に2パットでパーを拾う。
OBを打っても慌てず冷静に、前進4打からダボ(最悪でもトリプル)で納める。自分を知り、コースを知り、謙虚にプレーすれば必ず100は切れます。皆さんの成功を祈ります。
【まとめ】
・スプーンなど長いクラブは難しくミス(大けが)の可能性が高い。
・残り距離を2で割るマネジメントを考えてみる。
・セカンド、サードショットは自分の得意距離を残すようにする。
最後までお読みいただきありがとうございました。