・格安ワゴンセールがあればスマホで相場をチェック
・メルカリなどフリマサイトで売るテクニック
・新品なのに「古物」?古物商許可が必要なことがある。
今回は、閉店するゴルフショップでワゴンセールの新品ヘッドカバーを仕入れ、メルカリで販売。いわゆる「せどり」で利益発生したお話です。
「せどり」とは、古本屋などで価値のある古本を安く仕入れ、別の古本屋に高く売るという商売で、競り落とし転売することから「競どり」と呼ばれ、もともと古本業界の言葉ですが、近年は、フリマサイトやオークションサイトで、同じ商品の価格差を利用した、いわゆる「電脳せどり」が主流です。
転売と言うと、「転売ヤー」など、チケットを買い占めて法外な値段で転売する輩(やから)のイメージから、悪い事をしているかのような印象を持たれがちですが、転売自体に違法性はありません。
買い占めて相場をつり上げて荒稼ぎした転売ヤーですが、2019年からは、「チケット不正転売禁止法」という法律で禁止されました。
悪徳商人と悪代官は、厳しい沙汰が待っています。
今回の場合を例にとると、通常3千円程度の相場の品物を100円で仕入れて1,000~2,000円程度で売りました、1個あたり諸経費差し引いて約1,000円の粗利、自分で動いた1個あたりの作業時間は30分程度ですから、まあまあの利益率です。いかに安く仕入れ、いかに高く(相場の範囲)売るのは、転売に限らず商売の基本です。購買者も相場より安く買えて、WINWINの取引でした。
この表が、今回約20個仕入れて、14個販売した記録です。(ひとつは自分用にして、あとは海外に売るつもりです。)
物には相場がありますが、閉店などの事情により、もう原価を切った投げ売りをすることもあります。ここに置いていても売れないから、いくらでもいいから叩き売るのです。そういった、激安商品を見つけたら、可能であれば商品を撮影するなりして、メルカリなどのフリマサイトで同様の商品の相場を調べてみてください。
例えば、3000円くらいの相場のものをワンコイン500円均一なんて売っていたら買いです。先日、閉店するゴルフショップでワゴンセールを見かけました。そこには新品のヘッドカバーが山積みで、税込み100円と書いてあります。その辺の安物ではなく、れっきとした一流メーカーの新品ばかりです。以前、ドライバー用のヘッドカバーを買うべく、検索して相場を見てきましたから、お値段を調べる間もなく15個を「仕入れ」ました。たとえ1000円で売れても、送料等差し引いても500円は利益が出ると確信したからです。
久しぶりのメルカリ出品でしたが、サイトが実に使いやすくブラッシュアップされていて、簡単に出品作業が終わりました。ビックリしたのがAIによる自動出品情報入力。出品するヘッドカバーの写真を撮り、出品に進むと、自動入力から、AIが写真を分析、品物のロゴや色を瞬時に識別して、出品内容を作成してくれる事。
例えば、このような商品写真を撮影すると、AIがこの商品が何であるか検知し、このように色合いや、デザインの良さ、ブランドの優位性などを書いてくれます。右のヘッドカバーだったら、「このキャロウェイ・エピックのカバーは、白黒のコントラストに、緑のアクセントが効いていて、非常に高級感を醸し出しています」・・・などとAIがつらつら書いてくれます。
まあ、ちょっと大げさで、怪しげで(笑)オリエンタルな雰囲気の文章になっていましたから、自動で作成された説明文は削除して、下の諸元だけ残しました。価格設定は相場より安くして、送料は出品者負担にすると売れやすいそうなので、大体2000~3500くらいの相場の商品を、送料込み1,000~2,500円で、とりあえず4個出品しました。
出品当日に1200円のものが2個、2000円のものが1個売れました。メルカリのいいところは、勝負が早いところです。朝出品して、昼休みにサイトをチェックすると売れていたりします。売れたら、まず、落札者にお礼メールをおくるのですが、これは、あらかじめ定型文があるので、そこをクリックして、送るだけ、10秒で終わる作業です。
メルカリの管理画面に、「やることリスト」というTODO管理チェックマークがついていて、そこを見ると、「購入者に挨拶してください」という指示があり、挨拶が終わると消えます。取引中だけでなく、出品中も、定期的にメルカリ管理画面を見ていく必要があります。購入を検討している方から「値引き交渉」とか「商品についての質問」などが来るからです。
お昼休みや、仕事の合間に、チェックに1分もかかりません。
なるべく迅速に対応したほうが、取引相手を安心させて購買につながりやすいですし、親切です。
では、具体的に手順を説明しましょう。
・売りたい商品を「撮影」 アングルを変えて2~3枚 写真は大切、できるだけ綺麗に商品を撮影しましょう。
ピンボケや、暗い写真では購買意欲もうせてしまいます。
・出品定型フォームから、情報を入力して「出品」。これは前述しましたが、フォーマットがありますから簡単な作業です。
・購入者に「挨拶」 定型文が表示されますから、それで良ければポチるだけです。
ここまで、スマホだけで実に簡単に出来る作業ばかり、ソファーに寝転んで、テレビ見ながらできる作業ばかりです。こんなに簡単なメルカリですが、唯一めんどくさい手作業「梱包」があります。こればかりは自分でやるしかないです。
メルカリが市民権を得た昨今、100均の梱包材コーナーには、メルカリ専用段ボールが各サイズ揃って販売されています。緩衝材のプチプチも各サイズ近くに陳列されています。ちなみに今回ヘッドカバーを送るサイズにはギリギリで、詰め込まなくてはいけないA4サイズ厚さ3センチの組み立て式箱は2個入りで100円でした。大きくて頑丈なタイプのものは、それには入らず、コンビニで売っているもう一つ大きいサイズの箱を購入しました。
部屋でコツコツ梱包作業、余裕のある箱に入れて送ればいいものを、なるべく送料をおさえたい僕は、商品が傷まない範囲で詰め込み(笑)梱包テープでガッツリ固定して、近所のコンビニに向かいます。家のすぐ近くにローソンがありますが、メルカリ対応していない為、対応可のファミリーマートに出向きます。
ファミマの端末に行って、荷物を発送するというところから順番に内容を確認しながらピ!ピ!ピ!と進めると、QRコードをここにかざしてくださいと表示されます。スマホのメルカリ管理画面から、送る商品のページを表示し、「QRコードを発行する」という赤い部分をクリックします。表示されたコードを、ファミマ端末の読み込み部にかざすと、レシートのような「発送表」がプリントアウトされます。それを、店員さんに渡すと透明なシート状のものと、発送確認表を渡されます。
それをシートの中に入れ、裏の2分割されたシールをはがして箱に貼り付け、店員さんに「発送」を依頼します。店員さんによっては、確認表と、発送者控えを一緒に渡す人がいますから注意してください。間違えて控えを入れると送れません。
最後にメルカリ画面で、発送済み連絡をタップすれば発送作業は完了です。これで、出品者側の「やることリスト」はひとまず無くなりました。購入者には商品が発送された事が通知されます。2~3日で無事届くと、購入者から受け取り連絡と、評価が来ます。
ちゃんとした取引をして、相手がちゃんとした方であれば、大抵、「とても良い」という評価を頂けます。こちらの「やることリスト」には、出品者の評価をしてくださいと来ますから、同様に、「とても良い」の評価をして取引は完了となります。
必須ではありませんが、お礼のコメントも添えるようにしています。せっかく僕から買っていただいたのですから、心をこめた一言で、購入者様も気持ちよくなって頂けるのなら、1分もかからない入力作業など簡単なものです。以上、相場より格安のものを見つけメルカリで転売したお話でした。
最後にせどりの注意点です。基本、メルカリやヤフオクは個人が不要品を売るためのプラットフォームですから、古物商の営業許可は不要です。ただし、僕が今回「仕入れた」ように、繰り返し、古物を仕入れて販売していると、古物の無許可営業で違法と判断される場合があります。
今回の場合は、「新品を売っているお店」から仕入れた物を売ったのですから「古物販売」ではありません。しかし、これが同じ新品であっても、メルカリで「新品未使用として個人が売っている物」を売った場合は、「古物販売」となってしまいます。古物を売ることは問題ありませんが、今回のように、同じような品物を、継続的に売っていると、「商行為」とみなされ、あとあと問題になる可能性があります。
メーカーやお店から直接買った物は「新品」、一度人の手に渡ればたとえ「新品未使用」でも「古物」となる点に注意してください。
お店で新品を購入 → 僕がメルカリで販売 → 新品
お店で新品を購入 → 僕がメルカリで販売 → 買った人が「新品」として転売 → 古物
いかがでしたか?つらつら書いて小難しく感じられたかもしれませんが、凄く簡単ですから、「投げ売り」している物を見つけたら「せどり」に挑戦してみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました